信州大学山岳会ブログ Web雑人雑感

2023年冬合宿 黒部五郎南西尾根 完遂！！

あらよっ！黒木です！

本当にお待たせしました！遅くなってしまいすみません。

今回は2023年冬合宿について書いていきます。

今年度の冬合宿は黒部五郎岳南西尾根に行ってきました。10kmあまりの長い林道歩きから始まる奥深い山域。ほとんどの場所で電波が届かない状況での合宿はとても充実したものになりました！

今合宿は、体調不良や怪我により３人が入山できず、現役９人とOBの塩谷さん、竹田さんの１１人で入山しました。

１２月２９日　曇りのち晴れ

7:20 金木戸発電所

10:40 取りつき点（1031m）

12:50 1331m

14:25 池ノ尾山

14:50 テン場（1550m付近）
松本から入山口である双六ダムに移動中、雨が降っていたが歩き出し時には雨が止んだ。ここから約10kmの林道歩きの始まり。今シーズンは降雪が少ないため、林道の積雪はほぼゼロだった。トンネルの中はところどころ凍っていた。３時間強かけて尾根とりつき点（1031m地点）に到着。尾根の初めは急登の藪藪。久しぶりの歩荷ということもあり、苦戦する１年生続出。でも、諸事情があり入山日を１日遅らせていたので、どんどん進みます！
少し登ったところで一本。すでに皆暑くて超薄着です。
だいぶ登ってきたが、時間の限り進もうということでガンガン進みます！一本中に限界そうな体勢の亀井、まだまだここから！ガンバレッ！今日は1550m付近まで、頑張りました！１日目のエッセンはすき焼き丼！めっちゃおいしかったです！今日のおやつはケーキの予定だったのですが、、、部室の冷蔵庫に忘れてきてしまったー...

１２月３０日 快晴

4:30 起床

6:05 テン場発

6:45 1577m

11:45 1955m

15:00 テン場（2250m小ピーク）

今日も天気がいい予報だったので、ガンガン進む作戦！朝はヘッテンからスタートです！藪や岩などで尾根を忠実に進めないこともしばしば。OB竹田さんはこんなところも歩いちゃいます！斜面の笹の出方や雪の積もり方によってアイゼンとワカンを履き替えながら進みます。木の隙間から笠ヶ岳が綺麗に見えました！せっかくなのでみんなで写真！ギリギリ笠ヶ岳も写ってます！1950m付近の平地を少しトラバース気味に通過。
さあ急登登るぞ！という手前で日比がズボッた。なかなか抜け出せず... 現役は全員笑って追い越し！隊のケツを歩いていたOB塩谷さんが日比の左足を掘り出してくれました笑　ありがとうございます！そして本日のテン場はとっても景色のいいところ！今合宿のゴール「黒部五郎岳」も見えました！エッセン後にトイレに行くも、ずっと天気が良かったです！奥深い山なだけあり、街が見えないのがいい！

１２月３１日　曇りのち雪

6:00 起床

9:05 発

9:50 2291m付近

11:40 2350m付近テン場

この日は前から天気が悪い予報が出ていた。今日はあまり動けないだろうという予想のもと、昨日までだいぶ無理して頑張ってきたので、ゆっくり目の起床。

朝ラー後もすぐには出ずに様子を見て疑似好天となった一瞬で動いた。2時間余り歩き、明日のアタックに備えてテン場にした。

ココでのエッセンが2023年最後のご飯となった。

今年の年越しは2350m。私は去年はできなかった山の中での年越しができて満足です！！

年越しは各テントで自由に過ごした。明日のアタックは、朝の天気が悪いため出発は遅め。

ラジオで紅白を聞いて年越しまで起きている人、暇すぎて寝てしまう人など様々。

明日晴れたらいいね～

１月１日　晴れ

7:30 起床

9:10 発

10:30 2608m

12:10 黒部五郎岳

13:10 2608m

14:05 テン場

2024年の元旦は快晴！

テン場からは笠ヶ岳がバッチリ！

元旦の朝はラーメンじゃないよ！お汁粉！

笠ヶ岳の山頂付近の雪が吹き上げられているのを見て、少し待ってから出発。

歩き出して稜線に乗るとさらに景色がいい！稜線上の暴風の中、ワカンからアイゼンへの履き替え。1年生はアイゼンのバンドが凍ってしまって、苦戦。。1年生が苦戦中、雲海を背にポーズを取る塩谷さん！子ども心を忘れないのは大事！！笑さあ、全員がアイゼンを装着し山頂を目指す！あっという間に山頂！白馬から白山、中央アルプスまで綺麗に見えました！見えているところ全部行きたいね！とってもお世話になったOBのお２人！立ち姿だけでもカッコいい！今年の1年生は撮られたがりが多いからみんなのソロ写真撮影も！これは日比。良い笑顔です！その後テン場まで下山。午後もずっと快晴で気持ちの良い下山だった。雲海に吸い込まれそう～テン場に戻って、久しぶりの外エッセン！「サンセットビューテラスー」って言って、みんなで作って、そこでエッセンしました！来れなかった３人といつもお世話になっている土田さんを雪だるまで作って。そしてさあエッセンってなったときに地震。いやー、アタックした後でよかった。結構怖かった～最高の雲海と夕焼けを前にエッセン！2024年最初のエッセンは最高でした！で、相変わらずの取られたがり小嶋。サングラスが似合ってる笑１月２日　曇りのち晴れ5:00 起床6:50 発8:00 2291m14:05 1955m付近テン場今日から下山。ここまではアタック成功を目指してOBのお2人の手をたくさん借りてきたので、下山は読図、ルーファイを現役で意見を出し合いながらやらせてもらった。朝一は昨日とは真逆の曇り。1か所、懸垂でロープを出した。テン場に着くころにはすっかりいい天気。今日1955mまで下りれて、かかってもあと2日で下りれることが確定したのでダブルエッセン！テントごとに、アルファ米まで全部食べるか、ぺミだけダブルで食べるか任せた。黒木テンは全ダブル。かー、胃が破裂するかと思ったよーこの日はトイレが大渋滞。みんないっぱい食べたからね笑
で、これは意味が分かったら怖い写真。竹田さんに怒られちゃうかもなー１月３日　晴れ5:00 起床6:20 発10:35 池ノ尾山13:00 とりつき13:20 テン場　とりつきより約100m北の林道脇今日もひたすらみんなでルーファイをしながら下ります！だんだん藪になってくるのが面倒くさい。休憩中にはかき氷を食べる1年も。だいぶやばい絵ずらですね、、、ちゃんと味付けているのでご安心を！ってそういう問題ではないですね、
林道に出る直前は、だいぶ藪が出ていて、スリップ注意。疲れていても気合を入れ直して歩きます！遂に林道！よく頑張りました！今日はここまでということで、ここでもまた歩荷をしたくないので、食料の軽量化。アラジン（食器）がアルファ米でいっぱいになる人も。

１月４日　雪

5:00 起床

6:15 発

9:15 金木戸発電所

そして長かった合宿も最終日。今日は林道歩きのみ。静かに雪が降る中、車までひたすら歩きます。

途中では地震の影響か、林道に大きな岩が。自然の威力を感じました。林道をひたすら歩くこと3時間。無事下山しました！

入山中に地震があったのでたくさんの方が心配の連絡をくれていました。ありがとうございます。

この合宿では、長い林道歩きで靴連れする人、久しぶりの歩荷で体を痛める人、1年生にとっては初めての冬山長期となり疲れが溜まってしまう人など様々でした。

でもこのメンバーで7日間の合宿をやり切ることができて、充実したいい経験でした。

塩谷さんと竹田さんはもちろん、たくさんのOBや周りの方々に支援していただきました。ありがとうございます！

これから始まる新年度。新しい仲間を加えた新しいSACでもっと強くなっていきましょう！

　長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます！信州大学に入学された新入生の皆さん、ガイダンスでお待ちしています！！

爺ヶ岳東尾根

あらよっ

初めまして会１の日比です。

遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

2か月ほど前になりますが冬山初週山行ということで12/9~10で爺ヶ岳東尾根に行ってきました。本当は現役全員とOBの竹田さんの計13人で入山する予定が現役内でインフルが流行し4人で入山することになりました。以下報告です。

記録

メンバー：(OB)竹田さん　(会２)薛さん　(会１)田中、日比

1日目　天気　快晴無風

6:55　鹿島山荘 発

9:25　1767m地点

12:15　1978m地点

14:55　2198m地点

15:30　テン場 着

12月も2週目なのに駐車場積雪0ミリ。先行パーティ複数。山行メンバー激減。寒いどころか暑い。ということでテンションがやや下がる中スタート。

なんだかんだで先行パーティを抜きラッセル権を獲得したところで日比の腰の調子が悪く、重いガッシャーといいペースに耐えられず盛大にバテて団装をばらしてしまう。また雪は増えてきたものの藪や木が多く会１コンビがズボりまくっていたがいいペースで登れました。

奥に見える左側のピークが今回目指す爺ヶ岳中峰です。

OBの竹田さんについていくのに必死な日比と田中、上級生との圧倒的な実力の差を痛感しました。

増えてきた積雪量に竹田さんもこの表情、後ろで爆弾おにぎりを食べているのが我が頼れる同期、田中です。山で米を三合ペロリと食べてしまう彼は胃の容量が無限なんだと思います。

2198m地点から始まるナイフリッジでは稜線は少し狭いもののロープが必要な危険個所は少なく横フィックスを2210m地点くらいで一回使った程度でした。

爺ヶ岳東尾根にいるどのパーティよりも標高の高いところでテントを張ってやろうということでリミットぎりぎりまで行動、膝ラッセルくらいでいいペースで進んだおかげか予定の1978m地点よりも進み2198m地点を通過しナイフリッジを超えたところで行動終了となりました。

この日の行動は自分にはなかなかきつかった。終盤は一歩進むごとに足が攣り呻いていたし、しんどくて序盤にバラしてしまった。このくらいの行動量でも余裕が持てるような体力をつけられるよう精進します。

２日目　快晴無風

5:30　起床

6:25　発

6:50　2411m地点

7:40　爺ヶ岳中峰山頂

8:35　テンバ

10:05　2198m地点

10:30　1978m地点

11:45　1767ｍ地点

13:30　鹿島山荘　着

日の出とともにテントを出て歩き出す。この日も快晴、山の澄んだ空気がとても気持ち良い朝でした。

2441m地点に乗り上げ快適な稜線を爺ヶ岳頂上に向けてソクサクと進みます。

頂上にて今山行リーダーの薛さん。今シーズンはバックカントリーをどんどんやっていくそうです。

特に危険個所もなくテン場から一時間ちょっとで山頂に到着。山頂からはあまりにもかっこ良過ぎる巨大な劔岳と登ってきた尾根が見えました。少し風があったので15分ほど山頂を堪能し下山を開始しました。

下山後は薛さんの実家にて手料理をご馳走になりました。海鮮サラダ、燻製チキン、もつ煮込みなど料理が大量あるうえにとても美味しく幸せでした。手料理ありがとうございました。

下山後数日が経ち日比、田中が隊体調不良に...結局現役全員がインフルにかかり竹田さんだけが無事でした。