2020年度冬期山行 ご紹介 ～後編～

あらよ。会4の竹田です。

2020年度冬期山行ご紹介前編の続きとなります。

2021年2月

2月7日　米子不動の氷瀑　コブラ

メンバー：馬目さん（学士）、虎之介（会4）、竹田（会3）

1ピッチ目リードの馬目さんまたまた馬目さんとご一緒させていただきました。今度は米子不動でアイスクライミング。こんなやべー滝は到底リードできないので、全ピッチ馬目さんにリードしてもらいました。ルートはコブラ。息をのむほどカッコイイがプレッシャーも半端ではない。アイスクライミングに苦手意識のある僕が本気でアイスも頑張りたいと思えたクライミングでした。だってこんなに美しく威圧的な対象が目の前にあるのに、自力でそれを登ることができないという状況がなんとも悲しいんだもの。いつかは僕もこんな滝をリードしたい。

2月11-15日　槍ヶ岳　北鎌尾根

メンバー：虎之介（会4）、竹田（会3）、大島、河内（会2）

奥のラスボス感漂う尾根がキタカマ渡渉核心でした会2ズ独標をバックに映える系ショット黄金のウィニングロード

これまた大クラシックルート。極端に難しいということはないが、絶対に落ちない歩行技術は必要だと思う。渡渉、ルーファイ、雪稜歩き、登攀と内容もさることながら、槍ヶ岳の山頂にてダイレクトフィニッシュというのが最高だ。詳細は別途掲載予定のブログにて。

2月24日-3月3日　中央アルプス全山縦走　摺古木山-麦草岳

メンバー：竹田（会3）、大島、河内、坂井（会2）、加藤、内藤（会1）

摺古木山からスタート空木岳の雄姿と朝日宝剣FIX木曽駒ケ岳山頂より縦走路を振り返るハイライト・牙岩ファイナルピークは麦草岳
中央アルプス全山縦走ということで、摺古木山から麦草岳までをトレース。木曽駒でフィニッシュしてしまうと宝剣で終了感が否めないが、牙岩方向へ足を延ばすことで最後まで締まりが良く、山行全体の印象に充実感を加えてくれるだろう。詳細は別途掲載予定のブログにて。

2021年3月

3月10-11日　唐沢岳幕岩　左方ルンゼ・大凹角ルート

メンバー：虎之介（会4）、竹田（会3）、大島（会2）

チャリンコ入山（帰りは爆速）左方ルンゼ取付き核心のF2大凹角ルート1P目はA1で　（写真提供: Right & Fast 田内昭幸氏）ボロ目な壁、草付きなど、利尻南稜バットレスを想定したリハーサル的な山行。大凹角ルートは下部岩壁のみ。一昨年度僕と虎之介さんの2人でフリー突破を試み、大奮闘の末、時間とエネルギーとメンタルのすべてが切れて敗退した因縁のルートだったが、今年はサラッとＡ１してあっという間に終わってしまった。ついでに左方ルンゼも登ってお腹いっぱい。左方ルンゼＦ２はリードしたいなぁ。

3月18-20日　利尻山　南稜（←クリックしてブログへ）

メンバー：虎之介（会4）、竹田（会3）、大島（会2）

1日目のテンバ（大槍基部）P1とバットレスにょきにょき2日目のテンバ（バットレス手前）バットレス前景頂稜へ一年越しのプロジェクトだった利尻山南稜。最高に贅沢なクライミングでした。山頂に登るとずっと向こうまで山並みが広がっている信州の山も好きだけれど、360°海が広がってどこまでも何もない光景は壮観だった。OBをはじめ、たくさんの方々にご支援を賜り、本当にありがとうございました。

3月27日　北穂高岳　滝谷　クラック尾根（WCM）

メンバー：星野千春さん（旭川山岳会）、竹田（会3）

じゃんけんクラック基部第2尾根方面北穂山頂にて大キレットから槍ヶ岳
馬目さんからお声掛けいただき、プチWCMに参加させていただきました。滝谷は圧巻のスケールで終始興奮しておりました。こういうところで自由なクライミングが実践できたらきっと最高に愉しいんだろうなぁ。詳細は別途掲載予定のブログにて。

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以上の山行のほかにも紹介していないものもありますし、アイスクライミングやドライトレーニングなどもしていました。先シーズンは年末年始の大荒れを除いては、特に2，3月は晴天が多く、山岳会の他パーティーも充実した山行を実施できたようです。一方でこれだけ充実したのも、天気が守られたからであって、厳しい条件の中での突破力はまだまだ乏しいでしょう。

さて、家の窓から一望できる北アルプスも雪をまとってより美しく見える季節になりました。冬の接近に、どこか緊張感やプレッシャーを感じつつも、やはり楽しみで仕方がない。

受験生の皆さんもこの厳しい冬を乗り越えて、春にはきっと山岳会の部室でお会いしましょう。

待ってるぜ！

2021年度ＣＬ 竹田昴