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あらよー。TKDこと会2の竹田です。 さてさてもう12月だというのに雪がなさすぎるんじゃ。山岳会メンバー一同文句たらたらな今日このころでございます。 ということで、去年の冬に18日間雪と闘い続けた南アルプス北上縦走の報告でもして雪山の雰囲気を思い出していきたいと思います。 以前、冬期南ア北上縦走の前編 (←クリックして閲覧できます)を上げさせていただきましたので、今回はその続きとなります(めちゃ間空いてしまったけども)。メンバーや山行概要等は前編のブログでご確認ください。なお後編は写真がほとんどありませんので、僕の書く稚拙な文章から必死さや山の姿を想像してお読みくださいませませ。 10日目 3月5日 06:25 発~08:15 前岳~08:35 中岳~08:45 中岳避難小屋(中でテントを張り、アタック装備に切り替え)~09:45 撤退~10:25 中岳避難小屋(テント回収)~11:05 発~11:25 前岳~16:40 高山裏避難小屋 前編のブログの最後、前岳稜線上での極寒の夜を乗り越え、朝方には昨晩猛烈な音を立ててうなってた暴風も静まり返っていた。朝の支度を終えテントから出たその瞬間、以前よりまして真っ白に覆われた南アの峰々、その純白の山脈をあたたかな黄金に染め上げる朝日、それらすべてを宙に浮かばせている一面に広がる雲海が目に飛び込んできた。僕の体のすべて、五感のすべてでその朝の美しさを感じた。昨日の死にそうな思いをしたことがその美しさをさらに際立たせてくれた。 さて、引き続き前岳稜線を攻めるわけだが、稜線上の岩峰などは基本的には右巻きでいける。虎之介さんも満足な前岳稜線オンサイトとなった。 中岳避難小屋でアタック装備に切り替え悪沢岳に向かう。しかし途中で南側の斜面で点発性の雪崩が発生し、撤退を決める。そのまま高山裏避難小屋に向かう。高山裏避難小屋へのルート採りは以下の図の通り。トラバースではうまく夏道を見つけられればと思ったが、結局見つからず、小屋に着くことを信じてひたすらトラバースしまくる。 11日目 3月6日 06:25 発~09:00 板谷岳~11:00 大日影山~13:20 Co.2600m付近T.S. この日は風は少ないが雪が連続的に降っている。高山裏から大日影山までは雪が深くてズボリ大会で全然進まない。信州側に切れ落ちた地形に注意しながら進む。12時間ほど歩けば三伏峠まで足を延ばせたと思うが、前日10時間超えということもあり無理する必要もないので、小河内岳直下のコル(Co.2600m付近)でテントを張る。 12日目 3月7日 06:40 発~08:05 小河内岳~10:00 烏帽子岳~11:25 三伏峠小屋 雪がずっと降り続けているせいか、深雪ラッセルでスピードが出ない。アイゼン装着が予想された小河内岳付近も雪が多く、終始ワカンにて行動。三伏峠小屋にデポっていたお楽しみのベーコンを喰らい、気を和ませる。ここのとこ軽量化のためのカレーメシが続いていたので、久々のぺミカンも最高にうまい。夜はひたすらシュラフなどを乾かしまくって、カラカラの状態で縦走後半を迎える。ここまで来たら縦走を完遂する希望が確信に変わる。いけるぞ! ちなみに、ネズミにデポしていた縦走後半分の食料が食われていないか心配だったけど、ネズミがいたような形跡はなく、一安心(僕たちは紐でデポをつるしてネズミ対策してました)。 13日目 3月8日 06:25 発~08:45 本谷山~11:30 権右衛門山~13:20 塩見小屋横T.S. 激ラッセルを強いられることが予想されたが、雪は重くなく、気持ちの良いラッセルでぶっ飛ばす。一か月前に三伏峠に荷揚げしに来た時から景色は打って変わり南アも中アも真っ白だ。ルートは基本的にずっと稜線通し。本谷山と権右衛門山の間のコルにテントを張る予定だったが、天気が良かったため、塩見小屋横の風の防げる場所をT.S.とする。 14日目 3月9日 06:00 発~08:10 塩見岳南峰~08:15 塩見岳北峰~10:45 北荒川岳~13:15 新蛇抜山~15:30 安倍荒倉岳手前のコルT.S. 朝日が塩見岳山頂に隠れてずっと寒いが、天気は相変わらず良い。塩見越えは全行程の中でも最も通過が怖かった。巨大ガッシャーで来る場所じゃないと思った。心配のルーファイも夏道の目印が露出していて、かつ雪もしっかり付いていたので問題なし。 塩見岳でゆっくりして熊の平小屋を目指すも、ここに来て惰性でしか歩けない病にかかってしまって全員力が入らない。結局、安倍荒倉手前のコルでテントを張る。 15日目 3月10日 05:25 発~06:20 安倍荒倉岳~07:20 熊の平小屋 この日は北岳山荘を目指す予定だったが、高井さんの体調がすぐれないということで大事を取って熊の平小屋でレスト。 みんなで下山したらやりたいことなどを妄想しまくってメンタル維持に努める。ちなみにやりたいことNo.1は焼肉食べ放題で満場一致。 16日目 3月11日 悪天のため沈殿 この日、僕が日記に書いていた文章を一字一句違わずそのまんま引用↓ 「マジでひま。寒い。めっちゃ外雪降ってる。マジでひま。そしてめちゃめちゃ空腹。レーションは今後に備えて残さなくては。でも今日の晩飯はカレーメシのみ。腹が減ってマジ卍って感じ。明日は死ぬ気で八本歯を目指すか。でも新雪ラッセルやばそう。なんて日だ!!」 そう、この時僕らは焼肉のことしか考えられなかった。 17日目 3月12日 04:30 発~06:15 三峰岳~07:25 間ノ岳~08:15 中白根山~08:25 北岳山荘~09:30 吊尾根分岐(荷物をデポ、アタック装備に切り替え)~10:05 北岳~10:15 吊尾根分岐~12:20 ボーコン沢の頭~14:55 池山山荘 この日は雪の締まってる早朝のうちに激ラッセル帯を抜けてしまおうという作戦で、04:30出発。そして狙い通り、猛烈なスピードでラッセルをこなしていく。なんとこのスピード感、夏道のコースタイムよりも速い!レスト+沈殿で持て余したエネルギーと下山欲との相乗効果で一気に下山に王手をかける。 三峰岳手前でハーネスとメットとアイゼンを着用。三峰岳-間ノ岳間は岩が露出しているが、特に問題にはならない。八本歯のコルへの稜線との分岐に荷物をデポって、本縦走最終にして最大のピーク・北岳へアタックする。 デポを回収して八本歯のコルへ向かう。八本歯のコルの登りでワンポイントロープを出す。これが最初で最後のロープとなった。上級生2人がまずフリーで突破し、その後1年生2人を半マストで引き上げた。支点は残置のスリング。八本歯を越せばもう悪場はない。吊尾根の樹林帯は赤テープがめったうちにされているから迷うこともない。深いラッセルと闘いながら下っていく。 18日目 3月13日 05:40 発~07:25 吊尾根登山口(あるき沢橋)~10:50 夜叉神冬期ゲート ついにやってきた最終日。吊尾根登山口に至るまでずっと赤テープが張られ、迷うことはない。途中から雪が硬くなってきたためアイゼンに履き替える。登山口に降り立ち、みんなで「おつかれ」を言い合い、残された鷲ノ住山を含む林道をのこのこ歩き、歩き、歩きまくって、無事下界に降り立った。 植野さんにお迎えに来ていただき、みんなで死にそうになるまで焼肉を食べまくった。 完全なる全山とは言えないかもしれないが、冬期の南アのほぼ全山縦走を通しきることができた。その要因として大きく2つのことを挙げる。 1つ目はストレスが非常に少なかったこと。長期になればなるほどストレスは致命的になりやすいが、僕らはテント生活で死ぬほど笑って、死ぬほどおしゃべりしてむしろストレスを発散できていた。とてもメンバーに恵まれていた。 2つ目は無理をしなかったこと。早く下山したいからといって、無理に足を延ばしたり、悪天の中突っ込んだりせず、心理的ゆとりをもって行動したからこそ、プレッシャーも少なくやり通せたと思う。 これだけの規模の山行は、時間のある学生のうちにしかできない。本当に貴重な体験ができたと思う。 さて、今年度も冬がやってきた。今年はどこへ行こうか。考えただけでワクワクが止まらない。
by arayo_arayo
| 2019-12-03 17:14
| 積雪期個人山行
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