
トラノスケです。あらよあらよあらあらよ。
3月19,20日の二日間、街の春は過ぎ去り夏ももう目の前と言わんばかりの暑さだったみたいですね。
僕は小山さんと二人で鹿島槍ヶ岳東尾根へ行っていました。これを雪があるから、標高が高いから避暑になったと思ったらもう大間違い。
めっちゃくちゃに暑くて汗は噴き出る上に燦燦SUNさんのおかげで皮膚が焼ける始末。日焼け止めなんて何のその、汗がすべてを流し去っていきます。おかげさまで下山してもずっと肌の上に焼け付いた暑さが消えてくれませんでした。
鹿島槍の東尾根は鹿島槍ヶ岳北峰を目前にして二つの岩峰が僕たちを迎える雪稜ルート。暑さと闘いながら膝~腰程度のラッセルをこなして細い雪を渡っていき、第一岩峰の直下で一日目の行動は終了です。二日目、第一第二岩峰と二つの悪場を越えるとその先は鹿島槍ヶ岳北峰。頂上に立つと同時に周りの高峰と比べてもひときわ白く、重く鎮座する剣岳が見えてきます。この剣岳、こちらが嫌と言っても目に飛び込んで来ようとする勢い。あそこ、いこう。
二日目、冷池山荘で小山さんの温度計はまさかの10度をたたき出していました。もう少しくらいは遠慮がちになってもいいだろうよ水銀さんよ。近頃の毎年のように異常気象を感じる気候と共に暮らしているとやっぱり地球温暖化を意識させられます。世の中には地球温暖化なんて都市伝説だと主張している人たちもいるようですけれど、本当のところどうなっているのか知らないけれど。
僕は山の上から雪が消えていくのはさみしいと思うんです。だから何か、雪を解けて消えさせないためにできる何かを考えながら山に登っていたい。皆さんはいかが。