駄々もこねれば八ヶ岳

あらよ。虎之介です。2/7-9の三日間の山行のお話です。

僕、妹が一人いるんですね。あいはばりろぅしすたー。

きょうだいいる人わかるかなぁ。妹の駄々ってめちゃくちゃイライラするよね。そういう吹いたらすぐにでも着火しそうな感情を片っ端から丸く抱きかかえてしまうような大人の余裕がほしい二十歳まで残り一年マンです。

しかしまあ、何かにつけて「カベ！かべ！壁！」と駄々をこねまくって先輩たちを困らせてしまっている自分はエベレストよりも高い棚の上に上げておきましょう。まったく呆れちゃうね。

そんな最強大自己中駄々攻撃を繰り出したとらのすけに見かねたマリアナ海溝よりも深い懐を持ったカズオ・イシグロもびっくり英国紳士の先輩たちが八ヶ岳バリエーションに連れてってくれました！大感謝！あふれてあふれて止まらない！わっふぉい。

英国紳士の先輩方、塩谷さん（会5）小山さん（会3）高井さん（会2）

と、駄々之介（会1）の四人構成。

目指せ人前で決して仕事服を脱がない英国紳士な上級生。ということでここからはカズオ・イシグロ著『日の名残り』感（あくまで”感”。ただのパロディー）出してこうと思います。

　2018年2月7日　赤岳ショルダーリッジにて

この日、高井様はどうやら外せない用事ということで―つまりは塩谷様、小山様とわたくし駄々之介の3人で入山することとなりました。朝はわたくし共の上のほうになにやら不穏な薄い雲がかかっていて、ただ少しの希望をーもちろん、このような雲などさっぱり無くなってしまってわたくし共を突き刺すような白い太陽が出てくることを願っておりましたーそれを静かに抱くばかりでした。行者小屋につく頃にはめっちゃ晴れてる！やべぇ！超晴れてる！

え！うそでしょ！でらはれとるやん！

…申し訳ございません取り乱してしまいました。

祈りが届いたのか、顔を上げれば蒼天に突き上げる八ヶ岳の峰々。しかし、このような好天もつかの間、私共がショルダーリッジにとりつく頃にはうすい灰色の雲が音もなく襲い掛かり、次第に風が強くなってまいりました。

さすがの塩谷様でございます。果敢に岩に登られ、すぐに私共の引き上げにはいられました。もちろん私はフォローですので、そうのんびりもしていられません。むやみに時間をかけて隊のスピードを遅らせてはならないのです。しかし事はそう簡単には進まぬものでありました。

私はここで一つ皆様にお伝えせねばいけないことがございます。…怖かった。一回テンションした。はい。

予想以上にキレッキレなのでございます。

とまあなんやかんや何とか塩谷さんに連れられ赤岳の肩にトップアウト。冬の岩登りこえええええ。

英国紳士は飽きちまったよ。

　2月8日　高井さん合流

高井さん塩谷さん→中岳クーロアール、赤岳南峰リッジ

小山さん虎之介→小同心クラック、横岳～赤岳縦走

の2パーティー編成で行ってきました。あ、書くのに疲れてきた。あ、ああああ。

遠目からの小同心（中央）ぶったってる。ぶったってんなぁ。いいあさだ！小同心の頭から横岳。横岳の直前も岩壁。いやいやいやいや。小同心こわすぎるよ塩谷さん。「ショルダーリッジなんかよりホールドいっぱいあるししっかりしてるし全然余裕だよ」とか聞いてたから舐めてた。鬼こわ。
　2月9日塩谷さん高井さん→中山尾根小山さん虎之介→阿弥陀北稜、赤岳主稜この日も2パーティ。
阿弥陀北稜。あっさり抜けてしまった。奥の北西陵えぐそう。なぜかおいてあった土産屋さんによくある剣のキーホルダーに舌を持ってかれる小山さん。冬季にカラビナとか金属咥えないようにしないと。。。舌持ってかれる。赤岳主稜（中央）人気ルート。この日も3パーティー同じ時間帯に。
と、こんな感じでとても怖くて楽しい経験のできた三日間でした。反省は後半バテ気味なことです。ブログが。