錫杖岳 左方カンテ・１ルンゼ

あらよ！
会４の植野です。ブログを書かないまま、いつのまにか３年経ってしまいました。
初投稿です。よろしくお願いします。
今回は少し遅くなってしまいましたが、７月はじめに登ってまいりました錫杖岳について書きたいと思います。日程、メンバーは以下の通り。
日程：7/8~7/9
メンバー：植野侃太朗（会４）　塩谷晃司（会５）　山下耕平（会４）
１日目
5:00 槍見館
6:20 錫杖沢出合
7:00 錫杖岩舎
7:50 左方カンテ取り付き
15:00 トップアウト
16:30 下降完了
16:50 錫杖岩舎

先ずは取り付き。山下が凹角に挟まりながら往く。

２Ｐ目。山下のいる一段上がホールドが少なく、悪かった。

２Ｐ目終了点より。実にいい天気。

３Ｐ目。ホールドの少ないⅤ級のハングを越えて顔を出した自分。いい高度感。

４Ｐ目。またしても挟まる。中は濡れてビチョビチョでした。

５Ｐ目。大テラスへのピッチ。支点間の距離が遠く、ホールドも少々不安だったが、手に足からの立ちこみで突破。

核心の６Ｐ目。Ⅴ級。中央のチョックストーンに手を届かせるまでが大変。自分ではリードできないので、ここは塩谷さんにお願いする。

最終の７Ｐ目。トポに書いてある８，９Ｐ目を繋げた。上の写真は最初のスラブ。剥がれそうなホールドもあって緊張を強いられた。右の草付きに移ってしまえばあとは簡単。トップアウト後の自分と山下。顔が疲れている（笑）

２日目
3:00 起床
4:30 出発
5:00 １ルンゼ取り付き
11:10 トップアウト
12:30 下降完了
14:00 槍見館
１Ｐ目。ハングの手前のピナクルでピッチを切った。ハングより一段下のカンテ脇で一カ所ホールドが細かいうえに遠くて苦労した。
２Ｐ目はハングを抜けてすぐのところで切り、３Ｐ目。写真はＶ字状岩壁脇のテラス、トポでは４Ｐ目の終了点から。いい感じ！
４Ｐ目。奥にみえるのは白壁。ヌンチャクが一個残置されているのが見えた。
ルートとしてはどこからでもいける。奥のリッジに乗って右奥へ行く。ただ、写真中央の草付きの凹角は悪かった。
５Ｐ目。カンテを左にこえてからの凹角。写真で足を乗せている木に大分助けられた。
Ⅳ級なのだが、高度感がとにかくすごい。恐々としながら通過。
６Ｐ目。上の写真のスラブは支点ゼロ。１０ｍちょっと続くが傾斜はきつくなく、ホールドもあるのでそれほど苦労せずに行けた。
そのあとは、右奥の草付き沿いに凹角を上がって左に行ったところが終了点。
７Ｐ目。ダイナミックな山下。左手を掛けているところがガバなのだが濡れていて手が滑る。少し緊張した。
１１時ごろにトップアウトし、休憩を挟んで下降を開始。往路を懸垂。
取り付きまで戻って地に足をつけてホッと一息（笑）
錫杖岩舎より、前衛フェース全景。やっぱりかっこいい。
今回は自分の今の実力ギリギリのピッチをリードできて良い経験になった。
今度来るときはⅤ級のピッチも自力でリードできるようになって、後輩を連れてきたい。
精進あるのみである。