妙義山 木戸壁右カンテ

あらよ！会2の山口です。10月の15日、16日で妙義山に行ってきました。今回は1日目に行った木戸壁右カンテについて書きます。

ルート：国民宿舎裏妙義～目印岩⇔木戸壁右カンテ～丁須の頭～三方境～国民宿舎裏妙義

日程：10/15（土）晴れ

メンバー：山口（ＣＬ）塩谷 村上 高井

コースタイム

6：42 国民宿舎裏妙義発

7：12 国民宿舎裏妙義木戸壁基部

7：25 塩谷、高井取りつき　　8：00 山口、村上取りつき

9：25 塩谷、高井懸垂開始　　9：45 山口、村上懸垂開始

10：15 塩谷、高井下りきる　 11：50 山口、村上下りきる

13：20 丁須の頭

15：16 三方境

16：25 国民宿舎裏妙義着

　

国民宿舎裏妙義から丁須の頭に続く登山道を30分ほど歩いたところで木戸壁基部への分岐の目印となる岩が出てきた。

ここを右に進むと大きな岩小屋が。さらに進むと視線の少し上にペツルのアンカーボルトが見える。そこが木戸壁右カンテの取りつきである。登山道からここまで30ｍぐらい。パーティを塩谷、高井と山口、村上に分けて登攀を開始した。じゃんけんに勝った塩谷、高井パーティが50ｍのダブルロープで先に登り、山口、村上が後に続く。

このルートはほとんどナチュプロをとれる箇所はないが、たくさんボルトが打ってあるためランナーに困ることはない。ヌンチャクは各隊8本持っていたが全てのボルトにランナーを取っていたら足りなくなりそうな勢いである。終了点をボルトの打ってあるところ以外で作るのは困難であるため、ピッチを細かく切って登る。岩が脆いと聞いていたが、思ったほどは脆くない印象だった。Ⅱ～Ⅳ級程度の岩場を5ピッチ登ったところで登攀終了。2Ｐ目終了点の塩谷さん5Ｐ目を登る高井
5ピッチ登りきると今まで登ったルートに沿って懸垂した。塩谷、高井パーティは2本のロープをつなげ、4回に分けて懸垂した。山口、村上は同じく2本のロープをつなげて懸垂したが、4Ｐ目下部に支点をとって2Ｐ目終了点へ降りたところ、ロープが回収不能となった。仕方なく登り返したところ、支点のすぐそばの岩にロープの結び目が挟まっていた。3Ｐ目終了点はちょっとしたテラスになっており、また木が生えている。ここでロープの流れが悪くなることが想定されたので、いったん懸垂を切るべきであった。また、このルートを懸垂する際は一本のロープを折り返した方が無難であろう。

　5Ｐ目から懸垂下降する高井

2隊とも降りきると岩小屋で10分ほど休み、丁須の頭へ向かう。丁須の頭はハンマーのような形の奇岩で、鎖を使って頂上に立つことができる。一応、一般道のはずだが頂上直下はハングしており、万全を期して確保しつつ登った。実際、確保なしだと結構怖いなという印象であった。

頂上のスペースは4人ぐらいが限界群馬が一望できる

しばらく眺めを楽しんだ後、鎖のかかっているリングを利用して懸垂下降した。時間があったので三方境を経由して国民宿舎へ下山した。

丁須の頭から三方境までは鎖を使ってでっかい岩峰を巻きまくる。中国の崋山みたいな足場奇岩から現れた群馬民
三方境からは打って変わって平和な雰囲気。低山らしい森林の中を進んで行き、国民宿舎に到着した。その日はボンジョルノというイタリアンレストランで高崎名物のパスタを食べ、温泉に入ってから明日の相馬岳北稜に備えて就寝した。