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あらよ、会3塩谷です。 後輩4人と南アルプス・塩見岳蝙蝠尾根~聖岳東尾根の縦走に行ってきました。 日数が長いので、簡単に報告します。 日程:2016年2月24日~3月5日 メンバー:L塩谷晃司(会3) 大槻泰彦(会2) 山下耕平(会2) 小山悠太(会1) 村上友理(会1) 行程:沼平~二軒小屋~塩見岳・蝙蝠尾根~荒川岳~赤石岳~聖岳東尾根~沼平 〈1~2日目〉 2/24 5:00松本=11:30-12:00沼平ゲート~13:50中ノ宿吊橋~15:35赤石ダム~16:40椹島 2/25 6:15 T.S発~9:45-10:30二軒小屋~10:50蝙蝠尾根取付~13:15 2070m地点~15:00二軒小屋 この縦走は、まず沼平~椹島~二軒小屋間、30km弱の林道歩きから始まる。二軒小屋へのアプローチを伝付峠にすればそれは解消されるが、周回して下山口に車があるというメリットを優先し、沼平より入山する。 みんな元気だね~。行ってきます。 ところが、翌日・・・ 絶望の一年生。重荷と靴ずれに耐えながら無心で足を出す。 前日、椹島にて決定した合言葉は・・・メンタル! 二軒小屋にて。よく頑張りました。そんな顔すんなって(笑) この日は、10時前に二軒小屋に到着。しかし、少雪で十分な水を得られないことを懸念し、蝙蝠尾根の2070m付近に食料・登攀具の荷揚げを行い、二軒小屋で泊まることにした。 結果的に水づくりに十分な水を得られるのは、2200m以上だったと記憶している。 〈3~4日目〉 2/26 6:15 T.S発~8:20 2070m地点~12:10徳右衛門岳~14:15 2600m地点 2/27 5:20 T.S発~6:15森林限界~7:10蝙蝠岳~9:15北俣岳~9:35 2850m地点 大井川の西俣と東俣を分かつ蝙蝠尾根は、塩見岳まで全長約10kmに及ぶ長大な尾根。特筆すべき危険個所はないが、徳右衛門岳から森林限界までの間では、繁茂する幼木に苦しめられた。それでも、ルーファイ次第でかなりマシなルートをとることもできた。ここでも、メンタル! 26日は森林限界手前2600m地点にて、幕営。 27日、森林限界にてご来光と富士山。この日に塩見を越えることもできそうだったが、天候が悪化傾向であり、一年生の体調がすぐれなかったため、北俣岳より少し下った2850m付近をT.Sとした。 蝙蝠尾根をちょっと戻る一行。 〈5~6日目〉 2/28 7:00 T.S発~7:10北俣岳~8:10 2920mピーク~9:00塩見岳東峰~12:00塩見小屋~14:30本谷山~15:45三伏峠 2/29 沈殿 最初の核心、塩見岳。北俣岳から主稜線までの岩稜では3人と2人のコンテで行動。特に難しくは無かったが、システムを確認する意味でもよかったのではないか。 塩見岳東峰にて。風も弱く最高のコンディション。 さて、核心はここから。簡単な斜面をクライムダウンしたのち、岩角を支点にして1p45mの懸垂下降。ロープの流れはよかったが時間がかかってしまったことが反省である。 赤線が懸垂下降のライン。 一応、安全圏の塩見小屋にて。越えてきた塩見が威圧的な表情で迫る。 権右衛門山は、夏道同様巻いて、三伏峠へ。 この区間、まさにメンタル。微妙なアップダウンがつらい。 翌、2/29は低気圧通過に伴う荒天により、沈殿。 沈殿の日はこんな感じ。 〈7~9日目〉 3/1 6:10 T.S発~7:30烏帽子岳~8:05前小河内岳~8:45小河内岳~13:00板屋岳~14:00高山裏避難小屋 3/2 5:50 T.S発~7:10 主稜線下降点~8:15対岸の尾根乗越~10:30荒川前岳~12:30荒川小屋 3/3 5:45 T.S発~6:25-7:35大聖寺平~8:05荒川小屋 本日も長丁場。前半の小河内岳までは森林限界を超えているが、後は基本的に樹林帯。少々油断しているところもあったが、板屋岳周辺は信州側が切れ落ちており注意が必要。途中、高山裏避難小屋までの間で、第二核心、荒川岳のルートをイメージする。 3/2、今日は荒川岳越え。主稜線上部の岩稜帯を避け、静岡側へ1本沢を挟んだ尾根から取付く。 イメージ通りのルート取りで、さしたる悪場もなく通過することができた。 荒川前岳にて。目指す山々が一望でき、モチベーションがあがる。 ここからは主稜線を荒川小屋まで。右へ左へ複雑なルート取りが続き、中間支点を多めに取りながらのコンテで行動した。 3/3、赤石越えを目指すが、空を飛べそうなほど風が強い!!大聖寺平にてツエルトを被って一時待機する。結局、風は収まらないので荒川小屋に撤退。沈殿となる。 〈10~11日目〉 3/4 4:40 T.S発~5:20大聖寺平~6:50赤石岳~8:55百閒洞上コル~10:25大沢岳~10:50中盛丸山~12:35兎岳~12:45兎岳避難小屋 3/5 6:20 T.S発~7:25聖兎のコル~10:20聖岳~10:45奥聖岳~12:20白蓬の頭~13:15 JP~15:35-16:00東俣林道出合~18:45沼平ゲート 兎岳まで2日かけて行く予定であったが、沈殿中、地図と向き合ううちに1日で行ける可能性を感じ始める。天気の動向を見ても登山日和の明日に、できるだけコマを進めたほうがよさそうだ。 幸先よく、2ピッチで3つ目の3000m峰となる赤石岳。百間平への下降は、緊張感のあるトラバースや、クライムダウンが続く。 百間平では束の間、緊張から解放される。右から大沢岳、中盛丸山、兎岳。 近づく聖岳は険しく、どうやって登るんですか、と村上。 氷化した雪面に確実にアイゼンをきしませ、昼過ぎには兎岳に到達することができた。 兎岳にて、本人たちはウサギのつもり。バックは聖岳。 兎岳避難小屋は使用不可だったため、小屋の脇の広場にテントを張る。 3/5、朝テントから顔を出すと生ぬるい風が吹き、撤収する頃には完全にガスに巻かれホワイトアウト。 それでも、信州側の崩壊地を意識すればルーファイは可能と判断し出発する。 聖兎のコルまではダケカンバでランナーを取りながらのコンテで行動した。 聖兎のコル付近。この先1p、雪壁状をスタカットする。 2700m付近で傾斜が緩み、ロープを解除した。 聖岳山頂にて、SACポーズ。全然できてないけど。なんにもない、真っ白な山頂。それでもこれまでの道のりを思えば、こみ上げてくるものがある。 さて、感傷に浸っているわけにもいかず、安全圏まで下りなければ。 コンパスをセットして、尾根を外さないように意識する。奥聖から東尾根の下降点がわかりずらかった。東尾根に入ると、登りトレースを発見。不明瞭になる部分も多かったが、心理的重圧はかなり軽減された。 無事、樹林帯に突入。計画上のT.S、白蓬の頭はスルーして、JPから出会所小屋方面に下る。 登山道が終わっても、まだ終わらないんだな。そう、林道16kmが残ってます。 だけど、我々は下山パワー全開。そして、メンタル! こんなの余裕だ!(最初は) 足の痛みに耐えつつ満身創痍で、沼平ゲートに到着。きたないけど、充実の表情。 みんな、かなりメンタル鍛えられたよ。 結果的には2日停滞の末、予備日を使用せず11日間で本縦走を完遂することができた。これは、天気が味方してくれたことは言うまでもないが、何よりもメンバー一人一人が自分の役割を自覚し、行動してくれたからだと思う。 自分の未熟さ故、完全燃焼できなかったヒマラヤ。それから私は、心からやりきったと思えるような経験に飢えていた。そこで選んだのがこの南ア縦走で、今の自分をすべてぶつけることができた。この充実感や達成感のために、山に向かうのか。そんなことを思う。 (おまけ) 静岡に下山したら、やっぱり海鮮丼! 幸せでした。
by arayo_arayo
| 2016-03-12 01:18
| 積雪期個人山行
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Comments(1)
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by
スパンキー
at 2016-03-16 00:47
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楽しく読ませて頂きました!
(^_^)/ 春休みも残すところ2週間といったところでしょうか。 存分に楽しんで下さいませ。
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