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あらよ、最近ご無沙汰のワンです。 ここ一か月くらいブログの更新がなくて申し訳ないです。というのも8月は雨雨雨雨雨でみんなあまり山に行けていなかったっていうのもあります。でも、縦走隊はそんな雨の中山々をかけめぐっていました。いい意味でも悪い意味でも記憶に残る縦走になったことでしょう。 さてさて、今回は昨日帰ってきた上の廊下について書きましょう。 上の廊下の遡行は単なる沢登りではなく沢旅という言葉がぴったりだと初めに言っておきます。 9月8~12 上の廊下、黒部源流遡行 ワン、了幹(会3) 塩谷(会2) 上の廊下にはいいしれぬ憂愁が漂う。暗さでもなく、明るさでもない、しいて言えば重量。この谷をゆくものはみな日常を忘却し、胸になにかの影をやどす旅びととなる。 日本百名谷、上の廊下の冒頭です。沢を本格的に初めて3年、現役のうちに行けたらと秘かに考えていた上の廊下。そんな自分の中の1つの目標だった谷に今回は屈強なパートナー達と挑んできました。 まず、黒部の旅は黒部ダムから始まります。ザックの重さは30キロ弱。ダムから歩きと船で6時間で奥黒部ヒュッテに到着。明日からの遡行に気合が入ります。 キノコ汁の図。赤いのはタマゴタケ、茶色いのはよくわかんないけど食えそう。しかし、苦渋の決断で茶色い方は廃棄決定。実はこれはツキヨタケ(毒あり)。危うくキノコ敗退の危機でした(笑) 2日目 7:20 黒部川出合 9:20 下の黒ビンガ 11:30 ゴルジュ出口 12:40 上の黒ビンガ 14:30 ゴルジュ出口 16:30 岩苔小谷出合 さて、上の廊下の物差しとしては最初の渡渉で困るようなら実力不足、下の黒ビンガ入り口での渡渉に困るようなら引き返せというのがあります。とりあえず最初の渡渉は問題なし。ただ黒部の流れは太く重いです。今までにない水のパワーにロープを出しながら渡渉を繰り返します。 黒部の谷に降り立って思ったことはただただ谷がデカい。谷の大きさと相まって自分の小ささを知りました。すると前方から迫りくるのは下の黒ビンガ。ビンガとは富山の方言で岩壁です。岩の黒と空と水の蒼とその大きさに一同歓喜の声、それと同時にこれから乗り越えるべき核心を目の前に感嘆の声。 下の黒ビンガから廊下沢までは厳しい渡渉とへつりと泳ぎが続きます。 核心は口元のタル沢付近のゴルジュ。左岸に渡渉し飛び込みで流芯をまたぎ右岸に戻ります。ここは泳ぎが苦手ですが僕が行かせてもらいました。なんたって念願の上の廊下なので! 核心を終えてホッとする了幹さん 下の黒ビンガゴルジュを越えると渓相は一転し広河原となります。自分的にはここらへんのなんともないけど広大な河原歩きが上の廊下の中では好きです。黒部の大きさを感じさせてくれます。本当に上の廊下ってとこは色々な表情を見せてくれます。その多彩な表情と懐の大きさが多くの山屋を魅了するのでしょう。 薬師の稜線を眺めながらの気持ちいい河原歩きが終わると第2の核心の上の黒ビンガのゴルジュです。またここも圧倒的な迫力で自然と笑顔がこぼれます。立ちふさがる壁や美しいものを目の前にした時にこみ上げてくる笑いはなんなんでしょう?そういえばこんな気持ち久しぶりだなーと1人思いつつ歩みを進めます。 ここからは俗に言う黒部らしい景観が続きます。 下の黒ビンガポーズ そんなこんなで金作谷を過ぎ核心は終わりかと思いきやもうひと困難あり。動画もあるので機会があればアップしたいです。 仲良くスクラム渡渉したりもしました。 何でもないところで溺れる了幹とそれを見守る塩谷の図 そして本日の幕営地は岩苔小谷出合。色々訳あって2日分の行程を1日でこなしましたが特に悲壮感漂うこともなく快適に楽しめた1日となりました。今宵の晩飯はグリーンカレーと岩魚のお刺身。焚火とつまみと酒のおまけ付き。中秋の名月ということもあり月明かりが僕たちと黒部の岩壁を優しく照らし、いわし雲が秋の訪れを感じさせてくれる忘れられない一夜となりました。ヘッデンも必要のない夜。月の明るさに感動しぼーっと眺めているうちに夜は更けていきます。黒部の真ん中で友と共にこんな贅沢な時間を過ごせる自分は幸せだと思いました。恐らくこの時に僕らはただの遡行者から旅びととなったことでしょう。 3日目 7:30 出発 11:30薬師沢小屋 朝一まったりと二度寝をしてホットココアをそそりながら太陽が谷を照らすのを待って出発。太陽の力は偉大です。そして朝一のへつりはつらいです。でも、一度濡れてしまえばもう怖いものはなし。途中でひなたぼっこと釣りの大休止を入れながら4時間程で小屋に到着。 岩苔小谷から上流は流れは穏やかになり源流の雰囲気を微かにかもし始めます。小屋の人からの情報によれば上の廊下遡行は自分たちで今年3パーティー目だそうでうち1パーティーは某大学の沢ガール3人パーティーだそうです。世の中にはかっこいい女の子もいるんですね!上の廊下を遡行するうえで大切なのは天気と身長と水と戯れる勇気だと思いました。また、今までの黒部に備えた川浦や神崎、柿其での訓練がとても役に立っていると感じました。教訓は高巻くより泳げ。流されてもザイルを引けば戻ってくるです。実際上の廊下での高巻きは現実的ではないです。水線突破の方が安全な場合が多いです。 それと黒部川上の廊下には気になる滝をかけた支流がたくさんあるなと思いました。支流の滝は美しく迫力があります。次は支流も交えて遊びたいなと思いました。 さてさて、そんなところで上の廊下の報告はおしまいにしたいと思います。 「薬師沢小屋が上の廊下のゴールじゃない」塩谷先生の名言です。そう、僕たちの沢旅は赤木沢、源流と続きますがそこらへんはまた個人ブログの方に書きたいと思います。ロマンチストな文章と楽しい写真でお待ちしておりますので機会があればWEBで「ワンさんの」って検索してみて下さい。きっとワンさんの餃子の次くらいに僕のHPがでてくると思います。 やっぱり沢はいいです。そして沢で野宿する沢旅はその何倍もいいです。夏の沢はとりあえず今回で一区切り。これから季節は紅葉の鮮やかな短い秋の沢を経て白とシャンデリアが美しい冬の沢へと変わっていきます。沢は1年を通して僕を惹きつけます。今後の報告も楽しみにして下さい。そろそろアックスでも研ぎますかな。 ワン
by arayo_arayo
| 2014-09-13 20:13
| 沢登り
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Comments(2)
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