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あらよ、ワンです。 先週末に奥秩父の沢に行ってきました。 記録的豪雨を記録する日本列島の梅雨において2日間とも晴れ。蝉の鳴き声が木霊する奥秩父の森はすでに夏の気配を十分に感じさせてくれました。 メンバー ワン(会3)、塩谷、池田(会2) ルート ヌク沢左俣、鶏冠谷右俣 0日目 甲府に向かう途中の中央道からの月がデカい。うずうずする気持ちを抑えれず、とりあえず叫んだ。 満月の夜はサンゴが産卵したり、狼男がオオカミになったり、何かと不思議なことが起こる、いや、起こりそうな気がする。自然信仰の始まりはこういうところから生まれるのかと想像は膨らむ。そして、今宵は13日の金曜日、やはり胸が高まる。不思議な高揚感と満月の明かりが眩しくてあまり寝られなかった夜であった。 そして、満月と言えば何年か前1人で北アを縦走していた時雲ノ平で見た満月を思い出す。その時の山ノートの一文には、「月から温もりを感じる。太陽により月はその存在を証明する。物理的には、月から地球に伝わる熱量はないかもしれないが、夜も尚、月によって太陽の存在を、温もりを感じることができる気がする。そして、こんな夜は誰かの温もりを感じたくなる・・」という若い自分のロマンチックなエッセイが綴ってあった。やっぱり昔から満月の夜は物思いにふける癖があるようだ。 1日目 ヌク沢左俣右沢 初日は230mの大滝を求めてヌク沢に入渓。久しぶりの沢に心躍る。 堰堤を一つ越えた後は手ごろなナメ滝が連続する。奥秩父らしいナメに癒される。 側壁をボルダーに見立てて遊んでみたり。 あれよあれよと順調に進んでいくと堰堤パートに突入。ヌク沢は明るくていい沢だけどこの堰堤だけは理解しがたい。 この奥地にわざわざ林道を作り、巨大堰堤をいくつも建設する意味や如何に。治水、治山と言う観点からの堰堤のこの山域での必要性はよくわからないが、あの堰堤を岩魚は越えられない。上流への人為的放流はあるだろうけど遺伝子の交流は妨げられる。人と自然、人間が文明を持ってからの永遠のテーマ。南アルプスの鹿も然り、放流による在来の岩魚の遺伝子汚染も然り、もっと言えば遺伝子組み換え作物も然り。 堰堤4連続の高巻きを終えると目の前には三段230mの滝。一段目はノーザイルで階段状を。 二段目80m、ルートを考える後輩たち。アルパインの楽しさは考えることにある。ルートを見て合理的で魅力的なラインを引くこと。今の自分にとってラインという言葉は大げさだけど、この積み重ねが将来に繋がると思う。だから正直トポとかは嫌い。特に沢は。助けてもらうことは多々あるけど、見る前に考えないとただの確認作業になる気がして。う~ん、強くなるしかないなぁ。 ここからザイルを出す。1P目は塩谷。青空とのコントラストが抜群。トイ状を登る。 傾斜はあまりないがヌメヌメでいやらしい。そして、デカい。登る塩が小さく見える。 50m程伸ばし1P目終了。ビレイポイントからは富士山が見える。2P目は池田 3P目はワン。右から上がって左上トラバース。超絶ヌメヌメ。浅いクラックにフィンガージャムを決めて、スメアでだましだまし進んでいく。意外に水流が強くいい緊張感を楽しめた。 3Pでザイルを終い。残りをささっと登り落ち口へ。落ち口はお花畑で、展望がよく、ここは天国かと思った。大滝を登ったからこそのこの贅沢、緊張感からの安堵と満足感。ほんとにいい笑顔だ。特に池田は初めての沢でちゃんとリードして滝を登って。楽しそうな様子を見ているとこっちが楽しくなる。 この落ち口の先にはあの滝が。この水量があの水量へ。ヌク沢大滝は傾斜は緩いけどスケールがデカく、程よい緊張感で登れるいい滝だった。そして、何より滝の上が気持ちいい。 水は何故に水なのか? 水自身に形はない。ただ従っている。川底の地形や風や外からの力に 完全に決められている。それでいて、水は完全に自由 井上雄彦先生の漫画バカボンドでの一コマ その通りで、水自体は自由、だけど、その流れは地形と重力によって完全に決められている。 でも、その地形を作ったのも水自体。ゴルジュも深い釜も綺麗なナメも。 そう思うと水は自由でありながらその運命を自らが創造してもいる。 そんな、大地と森と水が作った沢に入るという行為は、そのこと自体がとても魅力的。自由な水と遊び、遊ばれ山深くに入っていく。それ即ち、自由な水に形を与え、自らも形を与えられる行為なり。 謎のワンさん哲学爆発、感慨にふけった一日でした。 鶏冠谷のことはまた更新します。 去年の尾白川の文章久しぶりに読んでみたら魅力的でした。あくまで、自画自賛ですが。お時間があれば是非とも。 ワン@深夜のマイルーム
by arayo_arayo
| 2014-06-16 01:36
| 沢登り
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