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三連休、尾白川本谷から甲斐駒ケ岳を登り、黒戸尾根から下山しました。 今回は写真はありません。その分勝手な思想なりなんなりを交えますのでつたない文章ですがお楽しみください。 7月13~15 南ア 甲斐駒ケ岳、尾白川本谷 松田浩和(会2)、小林滉平(会2)、上木岳(会1)、廣瀬慶二郎(会1) 今回の山行の目的は二つ、まず比較的デカい沢を遡上して3000m近いピークを目指すこと。もう一つは南アルプスの天然水の最初の1滴を見つけ出すこと。まず、一つ目の目的を果たすために今年はナメラ沢、槇ノ沢、小黒川とほぼ毎週を沢の山行に出かけた。尾白川本谷は難易度的には優しいが沢ビギナーの自分たちが自分たちで出来るギリギリのレベルかなと思い目標設定した。これらのステップアップの先には双六谷や上の廊下、赤石沢、さらには台湾の遡行が待っていると僕は思っている。 1日目 7:15日向山登山口 8:15林道終点 10:35 2段滝巻き道 11:15噴水滝 12:05黄蓮谷出合 14:00坊主岩南東 15:45坊主岩横T.S 尾白川の遡行は自然に帰りつつある林道歩きから始まる。1hで終点、急な斜面を水流に下る。この斜面は比較的しっかりしたFIXがある。15分ほどで水流に着く。 いよいよ遡行開始、天気は曇り時々晴れ。美渓と名高い尾白川、水流に磨かれた花崗岩とエメラルドグリーンの深い色の水が美しい。ここでいつも通り岩の間を観察するとサンショウウオの幼生が。至るとこにいる。調べたところこのサンショウウオはハコネサンショウウオで流れに強い流線型のボディとかわいらしい飛び出た目が特徴。日本のサンショウウオで唯一肺をもたない種で、安定した湧水の存在に身をゆだねる。肺をもたないということは皮膚呼吸に全てを依存するということ。つまり、酸素の豊富な澄んだ水でしか生息できない。やはりこの沢は豊かだ。そしてここからサンショウウオを探しながらの遡行が始まる。一番デカいやつは水が尽きようとする源頭付近にいた。ちなみに岩魚の稚魚もわずかだが観察できた。 さて、遡行の話。遡行開始早々から深い釜を持った美しい滝が現れる。最初のナメでウォータースライダーを楽しむ。みんな楽しそうだ。初めの方の滝はFIXがあったり簡単に登れたりして楽しい。 9時過ぎ後ろから「イタい」との声。振り返ると廣瀬が立ち止っている。一見外傷は無いが歯を触っている。近づくと前歯が欠けていた。スリップして歯を打ったようだ。本人に確認したところ大丈夫とのことなのでそのまま遡行を続ける。何でもないところに危険はある。それは登山という行為に常について回るもので、不確的要素の多い沢登はリスクが高い。それは自分も以後身に染みて感じることになる・・・。 その後、直登不可の滝を右から高巻き、一本とる。噴水滝は情報通り地形図よりだいぶ手前にある。黄蓮谷出合を過ぎたらすぐに2段の滝が出てくる。簡単そうだが念のためザイルを出しFIX通過する。このあたりからデカい岩やC.S滝が目立つ。C.S滝はやらしいので小さく巻いて行く。坊主岩を眺めながら歩みを進めると15mスラブ滝が現る。これも念のためザイルを出す。見た目的には簡単だが行ってみると水流をまたぐ一歩が怖い。スラブなので支点がとりにくく少しランナウトする。無事登り切り安定した木から支点を取りプルージック登攀。こういう支点のとれないスラブ滝はFIX通過では何の意味もない。使い分けが大切。全員無事に登り切り幕営適地を探しながら登る。地図では2か所広い部分があったが一か所目は先客が。さらに進むと増水しても問題なさそうな安定した平らな高台発見、新調した400×420のファミリー用タープを張る。うん、これなら雨も問題ない。少しだらだらしおやつ作り、今日のおやつはそうめん、流しそうめん、ナメでのちょーオーガニックな天然流しそうめん。最高だった。驚くほどうまかった。ただ、いくらかの捕食に失敗したそうめんたちが尾白川に人工的な炭素源として供給されたことを反省する。その後たき火でパエリアを作る。パエリアなんてシャレたもの作り方なんてわかるわけがない。全員無知というランナウト状態でのエッセン、出来上がったパエリアは予想に反してうまかった。大体のことはイケイケでなんとかなる。この夜は今までにないほど快適なものになった。 余談、みんながシュラフに入った後1人たき火に薪をくべ徒然なるままに想いをはせる。将来どうしようか、自分にとっての登山とはなんなのか、どこを目指すか、ここに住む岩魚はどんな顔をしているのか、好きってなんなのか、子供の名前はなんにしようかなど・・・。想像と妄想は時折吹く風で炎が膨らむように次から次にゆらゆらと膨らんでは消えを繰り返す。当然結論は出るはずもないし出そうともしていない。ただ、久しぶりに1人で考えたかっただけ。まぁ、強いて言うと、前までは山こそ自分の生きる道で海外での先鋭的なクライミングのために全てぶん投げる、という考えから、自分の仕事をして家族を作って、その中で自分のクライミング、だけではない山登りに全力を尽くしつつ、色んな見方で山、沢、自然と向かい合いたいという方面へ。ただ、海外クライミングってのは夢じゃなくて目標のままだけど。そして、最高にどうでもいいけど、娘の名前は梓で決まり。梓川の美しき流れからとった名前。溺愛する予定。息子の名前は豪流樹(ごるじゅ)、一見ジャイアニズムの頂点かF1レーサーのようだがどんな流れ、ピンチにも負けない突破力のある男になって欲しいという願いを込める。いかん、いかん、どうやら廣瀬の中二病が移ってきたらしい。しばらくぼーっとしたのち就寝。そうめんうまかったな。 *中二病(ちゅうにびょう)とは、「(日本の教育制度における)中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語のこと。 ウィキ参照 2日目 6:00発 8:05核心C.S滝超える 9:00 8m滝上 12:00岩室 13:50甲斐駒ケ岳 14:40 発 16:00七丈小屋 起床とともにたき火でラーメンを作る。朝一の三ツ矢サイダーがうまい。出だしそうそう次から次に滝が出てくる。ほとんどを高巻いて行く。巻き道は全部左岸。一時間ちょっと進むと核心の巨大C.S滝現る。だけどその前にスノーブリッジが・・・。ここだけか?引くなら今だぞ・・色々考えとりあえず自分がリードで登り偵察に行くことに。スノーブリッジが崩壊する年一回のその三秒間に巻き込まれないよう神頼みして下を駆け抜ける。巨大C.Sの手前にはミニC.S滝があって側壁にはハーケンが連打されているがボロい。ハーケンを打つことも考えたが風化が進むこの沢の岩は脆く、C.Sと側壁の間にデカいナッツを効かせてアブミで登る。思ったより簡単、フリーでもいける感触だった。上部の巨大C.Sの間を洞窟探検のように上がると上流部は明るい渓相で水温も低くなく雪渓はない模様。戻り全員を引き上げる。この滝ザックを背負った状態ではかなりきつい様子。ザックを引き上げ空身で登る。ふーぅ、やれやれ。 その後も小滝が続く、傾斜も増す。C、S滝に突っ込むが自分だけ登り降りて結局巻く。その後もちょいちょい突っ込むが登った後に構える困難な滝に翻弄され結局戻り巻いて行く。まぁ、遊びたかったからいいや。後に最後の二段30mナメ滝に対峙する。巻き道は左岸の急なルンゼから尾根のラインにある。時間もあるし突っ込む。一段目はただの歩き、問題は2段目のトイ状のナメ滝、近づいてみると水流が強い。自分がリードする。核心は2段目の前半部傾斜があり手掛かりが少ない。水流の中にカムをセットしようと試みるがフレアしていて効かない上にそもそも凹凸が少ない。最初の2mの部分を手に足で超える。次の2m右手横のクラックは浅すぎてハーケンが効かない。水流脇にタテカチと右上にフレークがあるがこのスタンスからは少し遠い。しばらく考え意を決して手に足→フォール、トイ状の中を流しそうめんのように流れる。岳に止めてもらう、無傷。これでこの滝がフォールしても大したことないことが証明された。続いて小林が挑戦、いい感じだったが同じところでフォール。みんなが諦めかけたがもう一回だけ、空身で挑戦を申し出る。うん、いい感じでアドレナリンが出てる感じ。今回も同じところで行き詰るがジリジリスタンスを移動し手に足、成功!フレークをつかむ、つかむ?つかめない・・・。フレークに見えたのはまたしても浅いクラックでハーケンも打てなさそう。敗退を決意、滑り下りる、無事着地。左岸を巻いて行く。 高巻きを終えると渓相は源頭チックになりすぐ二股、左俣を詰める。傾斜は増しゴーロが続き水線は尽きようとする南アルプスの天然水の最初の1滴は近い。が、しかしよく考えたら最初の1滴は伏流している、わかるわけがない。そんなことを考えていると水線が消えしまったと思ったが、また現れ、こっそりとその一滴を口に含む。一滴だから味はしない。だけど妙に感慨深く自己満足に浸る。総じて尾白川の水はうまい。 そんな感じのゴーロを詰めていると事件は起こった。基本に忠実にそっと手足を置いていたのだが少し体重をかけると動かないと思っていたレンジ2個分ぐらいの大きな石がぐらつく。「落!!」の声、この傾斜でこの石が落ちるとやばい、下敷きになったら死ぬレベル、落とすまいと左手で押さえるが一旦加速度を得た重さ数十キロの石の重力エネルギーに成す術はなく左手を持って行かれるように転落、空が見えた、死んだと思った・・が、生きている。後ろのやつらは!確認すると小林が倒れている。転倒した僕を止めようとして吹っ飛んだらしい。自分じゃわからなかったが止まったのは小林のおかげ。自分の身を顧みずとっさの判断で勢いづいた僕をタックルで返り討ちにしその衝撃で飛んだ。廣瀬によると僕は縦向きにに一回転、小林は横吹きに一回転半し1.5mほど吹っ飛んだ模様。運よく二人とも多少の擦り傷とケツとスネを打っただけで歩行に問題はなし。ややもすると上級生二人ともが行動不能という最悪の事態に。その後30分程で稜線へ。反省はゴーロでは大きい石も信用できないということと、落石に対する注意はしすぎてもしすぎてもそのまたしすぎぐらいでもいいこと。転倒の後は各々かなりナーバスな状態でルートをよく選び進んでいった。 12:00稜線へ。時間に余裕があるので七丈小屋へ向かう。山頂までは思ったより長く1,5hかかった。山頂での展望はなく仙水峠からやってきた多くの登山者、山ガールが騒ぐ中、カメラのない僕たちはただただ休む。ガッシャーをぶん投げ岩に身をゆだねる。しばらく休み簡単なボルダーで遊び下る。山頂の達成感は大部分が天候に左右されることを再確認。下山開始早々雨が降る。うん、降りすぎ。一瞬ここは沢かと思った。1時間ちょっとで七丈小屋、テンバは大賑わい。水って立ち寄りの場合有料なんだね。 3日目 4:50発 5:50五合小屋跡 6:30戸渡り 9:00登山口 無駄に早朝に出発。いいペースで下る。ひたすら下る。廣瀬の中二病の話しに花が咲く。包帯ってかっこよくないですか?ツキノワグマなんて余裕ッスよ、回し蹴りでたおせます。女の子のシュミレーションしてますから、などなど。まさしくってやつ。今回廣瀬の口癖は「まっ、歯欠けてますけど」だった。あーいい天気だな、まっ歯欠けてますけどみたいな。面白かった。普段からこういう感じなら友達が出来るだろうに。廣瀬流熊の対処法は斜面を斜め下に走るらしい。熊はトラバースに弱いらしい。ちなみに僕のおススメは自己紹介するだ。小学校の国語の教科書に書いてあった方法で、急にしゃべりかけられると熊は混乱するそうな。アラスカのレンジャーはこうしてるだとかしてないだとか。 軌道修正。登山口には尾白川が美しい渓相で流れていた。みんな服を脱ぎ流れと戯れる。人も多い。家族で川遊びは楽しいだろうな。今回下山を黒戸尾根にしたのは、下山後に自分たちが稜線まで詰めた流れを身をもって感じたかったからだ。観光客、一般の人が知らない川の顔を僕たちは知っている。もちろん全部じゃないけど。深ーいエメラルドグリーンの釜を持った美滝、あまたいるサンショウウオ、巨大なC.Sなど。少しのリスクを負い、技術を身に着け、体と頭を使って知らない部分を明らかにしていく。やっぱり沢はいいなと思った。そういうことを考えると昨日、捕食しそこねた流しそうめん流れてこないかな?とかバカなこと思ったりしてここでやっと達成感を味わえた。 今回の遡行を総括すると、思ったより簡単だったという一言に尽きる。でも渓相は美しく、また、たき火も楽しくサンショウウオも見れて充実感は大きい。個人的にはザイルの出すタイミング、色々な支点の取り方、ナチュプロアブミがスムーズになってきたと思う。そして、うれしかったのはたき火、タープ山行が初めてだった小林がこのスタイルを気に入ってくれたことと、一年生が下山するやいなや「沢行きて~」って言っていたことである。こうやってSACにも沢を愛する岳人が増えることが僕の願うところである。やっぱ沢いきてぇな。終わり P.S 帰りに立ち寄った道の駅でせっかく水と触れ合う広場があるのに子供に「お願いだから濡れないで!」と必死なお母さんがいた。なんだその自分本位なお願い。自分が困るからだろ。そうやって、自分の都合で子供を縛るのはよくない。こんな天気のいい日、南アの天然水が流れる広場があるんだから思う存分遊ばせてあげればいいのに。そうやって体験しなければ何も生まれない。あのままザブザブ流れに入っていたなら彼らは流れる水の虜になり、将来沢ヤとして有望かもしれないのに・・・・。豪流樹には5歳で釣りを教えよう。そして、何故子供は生き物にただならぬ興味を持つのか。あの熱狂ぶりは異常だ。生き物に対する興味は子供が普遍的に持つものだと思う。それは人間の生物としての本能からくる安全性を確認、経験する行為に起因するものではないのかと勝手に仮定する。すると、危ないからとか、汚いから触っちゃダメってのはいけないだろ。それなら我らSACの面々は触っちゃいかんやつや(笑)言葉で理解するのと実際理解するのは違うってのは大人ならだれでもわかっていること。ならもっと生き物というか自然に触れ合いましょう。そして僕らのようなちょっと汚くて、怪しいやつらほど驚くべき生態を持っていて多様性に満ち溢れた生物なのかもしれない。 余談が過ぎました。自己満足のブログですがご清聴ありがとうございました。今週末は錫杖行ってきます
by arayo_arayo
| 2013-07-15 22:50
| 沢登り
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Comments(1)
同じ日程で尾白川本谷入渓してました。果敢に水線突破にチャレンジされていたようで、さすがです!台湾遡行目指して頑張ってください!!
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