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あらよ。渉です。 話が前後してしまいますが、 3/23~3/28で行った鹿島槍のことを書きます。 メンバー:江川さん(会4) 渉(会2) 遠征から帰ってきて、次に控えていたイベントがこれ、 鹿島槍北壁の登攀。 前年度からやりたかったことだったので、楽しみにしていました。 ・・・が、まずは出鼻をくじかれた。 入山日(23日)から雨が降り、「これはいかんだろ・・・」と入山を延期。 登山口に荷物だけデポして松本に逃げ帰り、BOXで不貞寝した。 朝早くから往復2時間運転してくれた佐々木、すまぬ・・・。 ![]() 翌24日も朝から雨。 ということでまたBOXで不貞寝。 昼過ぎにのそのそとBOXを後にし、電車で大町へ。 雨はかろうじて止んでいるという感じで、 翌日以降の行程に不安を感じつつ、大谷原で前泊した。 翌朝、湿雪が降る中「さてさて、やっと入山だ・・・」 と、天狗尾根に入る手前で強そうな社会人二人組に遭遇。 その人らも北壁を登る予定だったそうなのだが、 コンディションが悪すぎる上に雪が深く、 日程に余裕がないので帰ってきたらしい。 「頑張ってね~」と言われたものの、初っ端から嫌な話を聞いてしまった。 ![]() 川沿いを歩き、アラ沢に入ってからその話に納得する。 両脇の斜面で絶えずチリ雪崩が起きている状態。 これはコンディション最悪だ。 雪の降り方は1月に来た時と大差ないが、気温は例年並みのようだ。 が、後立山の厳しさはこんなものではなかった。 急斜面を登りきって尾根に出ると、 予想に反して1月よりも深いラッセルが待っていた。 3月も末だというのに、腰近くまで雪に沈む。 ![]() 更に進んでいくと、雪はますます深くなり、ついに腰を越えてきた。 「これでは埒があかん」と、先頭は空身でラッセル、つまりダブル歩荷することに。 進んでは荷物を取りに帰り、またラッセル。 なんてこった! 予定ではBCとなる天狗の鼻まで行ってしまうはずだったのだが、 この日はその半分くらいしか進めずに行動終了。 雪洞を掘り、中に落ち着いても、 湿雪で濡れた衣服がなかなか乾かず、 二人で震えながらFMのラジオドラマを聞いていた。 26日、また朝から雪。 相変わらず視界も良くない。 とはいえ、キャンプを持ちあげなければ話にならないので、 ラッセル合戦第2ラウンドを決行する。 この日は初めからずっと胸までのラッセルで、 当然のようにダブル歩荷だった。 ![]() 第1クーロワールは大雪のおかげでクーロワールの脇に現れた雪稜を行くことが出来たが、 問題は第2クーロワールだった。 明らかにクーロワールの中に雪崩た後があるし、傾斜もきつい。 恐る恐る空身でラッセルし、最後はほとんど雪壁を登るような感じで上に抜けた。 その上にあるキノコ雪を巻いたところでこの日も時間切れ。 またも天狗の鼻にたどり着けず。 この日も雪洞を掘ったものの、相変わらず衣類はなかなか乾かず、 前日よりもさらに寒い思いをした。 MSRの火を挟んでくだらない話をする僕らの顔には、 多分どちらにも悲壮感のようなものが現れ初めていたことだろう。 27日、この日は待ちに待った晴天だった。 ![]() 日程的にもコンディション的にも北壁の登攀は無理だったので、 「せめて頂上には立ちたい」と天狗尾根にアタックした。 しかし天気はいいものの、やはり雪は胸まである。 更に、この日は風が強く常に雪煙が横殴りに飛んできていた。 顔が冷たいだけでなく、酷いときはまともに顔も上げられない。 青く澄んだ空とは裏腹に、足取りは重く、進まない。 天狗の鼻の直下で弛み始めた雪壁を登り、 多少風をよけられるところで休んでいるときに、 江川さんが「これ、無理だろ」とポロリ。 この一言で二人とも「無事で帰りたい」という考えで頭が一杯になった。 ![]() しかし、せめて天狗尾根の上半部と北壁の全体像を拝んでおこうと思い、 天狗の鼻までは登ることに。 「クソー!」「チクショー!」と叫びながら最後の斜面をラッセルし、 小ピークの上に立った。 北壁、そして鹿島槍の頂上がいやに遠く見えた。 でも、これが自分が目指しているもの。 それまで一度も取り出さなかったデジカメのスイッチを入れて、 その景色を焼きつけておいた。 ![]() 時間がたつに連れて雪のコンディションが悪くなるのは目に見えていたので、 急いで雪洞まで戻って荷物を回収。 翌日からまた天気が崩れるのは分かっていたし、 少しでも安全な所に行こうと、下降にかかる。 キノコ雪~第2クーロワールの嫌な個所をロワーダウンと懸垂下降で越え、 そこからはひたすら歩く。 このときにはもう風が弱まり、 ただの穏やかな小春日和だった。 しかし一度だけ、遠見尾根の方から大きな雪崩の音が聞こえてきた。 その音で、「これは無理に突っ込まなくてよかった」と再確認。 初日に泊まった場所を過ぎ、平らな樹林帯にテントを張った。 テントの中は快適そのもので、それまでの苦しさから一転して、何だか感動してしまった。 28日、この日は予想が外れて朝から雪だった。 「午後になって天気が崩れる前に逃げよう」と考えていたが、甘かった。 尾根を間違えないように気をつけながら、明らかに湿けった雪を踏んで下っていく。 尾根の最後、アラ沢に下りる所では、 雪が弛みまくって今にも雪崩そうな中を祈りながら下った。 しかし沢に降り立ってもまだ気が抜けない。 来た時よりもさらに頻繁にチリ雪崩が起きているし、 アラ沢を抜けだすまでいくつもルンゼの下を通らなければならない。 ここでは本当に生きた心地がしなかった。 ![]() 雪は湿っているくせにいやに深く、先頭はまたダブル歩荷。 (このときはラッセルよりも、万一のときの身軽さを考えてのことだが) 「雪崩てくるなよー」という祈りはここでも続いた。 そして、ヒヤヒヤしながら何とかアラ沢を抜けだした。 張り詰めていた気持ちが緩むとともに、疲れが一気に出てきた。 ここからはアップダウンもほとんどない、川沿いの歩きだ・・・ と思っていたら、それがそう簡単に終わらない。 2度の高巻きと、重たい雪での長いラッセルが待っていた。 高巻いたのは1か所だけで、もう1か所は長い渡渉で回避。 安全に通過出来たものの、靴の中に水がたまって余計に重くなる。 ワカンを履いて濡れた足には雪がいや言うほどくっついて更に重くなる。 入山時よりも荷物は軽いはずなのに、その3倍の時間をかけて大谷原に下山した。 もう二人とも疲れ切っていて、 大谷原手前でスノーモービルのわだちが見えたとき、 「もうラッセルしなくていいんだ・・・」と安堵したくらいだった。 ![]() 林道のゲートでタクシーを呼び、信濃大町駅近くの旅館で風呂に入った。 旅館の方々は、びしょ濡れで臭い僕らが入っていっても嫌な顔一つせず、 「大変だったねぇ」とタオルを貸して下さった。 二人で風呂に浸かって冷え切った体を温めながら、 「ありがたや、ありがたや・・・」とお経のように呟いていた。 今回は、個人的に今までになく辛い山行になりました。 精神的にも、勿論肉体的にも。 正直言って、後立山をナメていました。 ナメてかかったつもりはなかったのですが、 それでもまだ考えが甘かった、ということでしょう。 条件が整わなかったことだけが敗退の要因ではなく、 自分自身のメンタル、フィジカル両方の弱さも間違いなくありました。 それでも、1日だけの晴れ間に見えた北壁はカッコよかった。 そして荒々しかった。 大きな宿題が出来てしまいましたね。 必ず、片づけに行きます。 渉
by arayo_arayo
| 2012-04-03 02:32
| 積雪期個人山行
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