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~その1より~ 【6日目】百間平~赤石岳避難小屋 雪 06:00 出発 07:25 赤石岳への登りだし 10:00 赤石岳避難小屋 昨晩はテント周辺の雪かきが必要になるぐらいの積雪があった。夕方と夜に雪かきを行った。 今朝の起床は30分遅らせて、04:30。昨日に引き続き、夜明けを待っての出発とした。 本日の行程は予定を変更し、荒川小屋の手前、赤石岳避難小屋を目的地とした。 その先の大聖寺平から荒川小屋へのルートファインディングがこのガスの中では難しいであろうという点、また、前日までのクラストした斜面の上に新たな積雪があったため、雪崩の危険が高まっていることを考慮しての行程変更とした。 百間平から赤石岳登りだしまでの比較的平坦地は、ひざ下程の新雪のラッセルであったが、それ以外の点で特に問題はなかった。 そしていよいよ登り出し。夏道は斜面を横切るように無理やりルートをつけたようになっているが、そこは使えない。正面の尾根を直登することにした。聖岳のような単調な登りを予想していたが、それに反して案外エキサイティングな登りとなった。わずかな距離であっても、不安定な積雪のある斜面のトラバースには慎重さを要したし、岩がゴロゴロした斜面の積雪は薄くアイゼンワークに神経を使った。 そしてようやく、登り出してから2時間ほどで赤石岳の山頂と避難小屋が見えてきた。 小屋は山頂の直下にあるが、かなりしっかりと且つ綺麗なつくりで、安心感は最高。 ![]() ![]() (赤石岳避難小屋と、赤石岳山頂直下の様子) 中にテントを張り、本日の安眠は約束されたも同然。 天気予報では明日荒天、明後日以降に比較的安定するようだ。 そうこうしているうちに、小屋の外は暴風へと様変わり。大便をしていた聖さんが叫びながら帰ってきた。明日は沈殿になりそうだが、この小屋なら快適。明後日からの後半戦に備えて、英気を養っておこう。 【7日目】赤石岳避難小屋~荒川岳~2588(高山裏避難小屋の西)晴れのち雪 05:30 出発 06:00 小赤石岳 07:00 大聖寺平 10:30 荒川中岳 16:30 2588m付近 前日、沈殿ということで話は固まりそうであったが、最新の天気予報で午前中は天気が安定しそうであったため、高山裏まで行くという話になった。 朝、外では強風が吹き荒れている。しかし空は快晴。おかげで放射冷却+強風という状況下での行動となる。顔面凍傷がちと怖い。 小赤石岳まで1ピッチという目標で出発したが、歩きは順調。30分後には山頂を通過していた。しかしその後、斜面をトラバースしているとトップを行く小平さんの足下で表層雪崩発生。規模は小さかったもののヒヤリとした。 雪崩が心配であった大聖寺平への下りは比較的雪が少なく、かえって石がゴロついていて下りづらかった。朝の予想通り、低温とともに吹き付ける風が顔を痛めつける。07:00には大聖寺平を通過し、太陽光の元へやっと出たといった感じ。顔の冷たさも幾らか和らぐ。 そして荒川岳を目指し歩き始める。 ![]() (荒川岳が見えたぜ!) なだらかな尾根歩きは順調、空は快晴でいうことなしのコンディション。荒川岳を見上げる位置にまで来ると、ハーネスとヘルメットを装着し、小平さんを先頭に登り出す。 ![]() 雪のついたルンゼを登り、遠方から見定めていたラインを行く。10:30に荒川中岳の脇にでる。 ![]() (中岳脇にて。まだ能天気でいられたころ) 荒川大崩壊地の縁を歩き高山裏避難小屋を目指すべく尾根に取り付き、ぐいぐいと高度を下げ森林限界まで尾根を辿ると、左に見える沢へさらに下る。 本日の行程の核心はここからであった。そのまま沢を下り、高山裏避難小屋へと伸びる沢に合流し登る予定で歩きだした。12:00頃、雲行きが怪しくなり、遂には雪がちらつき始める。その後方針を転換し、沢を辿るのではなく斜面を登り高度を稼ぎ、夏道へ合流しよう、ということになった。しかしうまく合流できず、濃い樹林帯であるためトラバースで小屋を目指すこともできず、結局藪こぎ+ラッセルで300m程高度を上げ、予定外の山の稜線にでる。このとき、天候は更に悪化し雪が降る中での行動は16:30まで続き、適当なところで幕営。卓朗は震えが止まらず、低体温症寸前であった。 【8日目】 2588m付近~高山裏小屋 晴れ 06:30 出発 08:00 高山裏小屋着 昨日は半ば緊急事態であったため、あまり良い幕営地とは言えなかった。同時に長時間行動による疲れもあるだろうと考え、本日はとりあえず高山裏止まりのレスト日とした。 朝は、まず高山裏へ伸びる尾根を確認し、そこをひたすら下った。1ピッチでつく予想であったが、小屋までのわずかな登り返し点の発見に多少の時間を要した。 その後、08:00、無事に小屋を発見。入口がなかなか開かず、小屋は諦めざるを得ないかとまで思ったが、その後無事に開くことができた。中は快適。たっぷりと時間もある。レストに集中して、明日に備えよう。 【9日目】 高山裏小屋~小河内岳殻~三伏峠小屋 晴れ 05:20 出発 07:25 板屋岳 09:10 大日影山 12:40 小河内岳 14:45 烏帽子岳 16:00 三伏峠小屋 昨日のレストの甲斐あってか、体の調子は良い。今日は長くなりそうだが、はりきって行こう!ってな感じで、ワカンをはいて出発。 歩きだしから、雪面がモナカ雪のようになっており非常に歩きづらい。1ピッチ終了したところで、現在地を確認。板屋岳まで丁度半分といったところまでしか進んでいない。思ったよりもペースが上がらないことに気付く。改めて、本日の行程の長さを思い知らされる。小さなアップダウンは多いものの、高低差はさほど無いだろう、と思っていたが、照りつける太陽と雪面からの反射も相まって大汗をかきながら歩く。樹林帯の雪の歩き辛さは依然として変わらない。 本日の最高地点の小河内岳へ向け登り出す。途中、森林限界を超えたあたりからアイゼンに履き替える。やはり、ラッセルが無いだけ速いが、また別の筋肉に負担がかかる。12:40、小河内岳山頂へ。縦走をしていて、その日の最高地点に到達するとなんだか気持が多少楽になる。あとは下り調子か、なんて思ってのことだろう。しかし実際には先はまだ長い。三人ともほとんど言葉を交わすことなく、小屋を目指し再び歩きだす。ここで、小平さんが風邪をひいたようだ、ということをカミングアウト。その後は卓朗と聖さんが交代で先頭を歩いた。 14:45。決して速くはないが一定のペースで歩いている。ようやく小屋が見えた。もうすぐ小屋に着くだろう、というところで遠くにカモシカが見えた。「あ!」と声を上げ、一瞬ではあるがみんなに元気が戻ったように感じた。 やっとこさ小屋に到着。小平さんと弾人さんがデポ上げしてくれた食料達が迎えてくれる。小平さんの体調回復のため、明日は沈殿。いっぱい食べて元気になろう!とカントリーマアムにジャムを付けて食いまくったり、普段は3つのアルファ米を5つ食べたりと沢山の食料を流し込んだ。と思ったら食べすぎで卓朗が吐きました。 【10日目】沈殿 今日は、実質3日目の沈殿だ。また同時に、3人にとって冬山の入山日数更新の日ともなった。 外は晴れ。お昼御飯も作って食べて、小平さんの体調も回復したようだ。 明日から再び荷物も重くなる。また、しばらく小屋泊まりともおさらばだ。今のうちに平らな寝床を満喫しておかなければ! ~その3へ続く~
by arayo_arayo
| 2012-03-28 00:57
| 積雪期個人山行
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