南アルプス縦走！（前篇）

行程：南アルプス（易老渡～光岳～聖岳～赤石岳～塩見岳～北岳～広河原）
日程：8月12日～19日
メンバー：河野卓朗（会２）

縦走から、いつの間にか一か月が経過・・・更新サボってすいませんでしたー！
というわけで上記の日程・行程で南アルプスを縦断してきました。メンバーが僕一人なのは、相方がケガにより直前に離脱したことによります、残念！

ひと月も経てば新鮮な記憶が薄れてしまうもので・・・縦走当時につけていた日記をもとに報告とさせていただきます。以下、日記より抜粋！

1日目（12日）　易老渡～易老岳～光小屋
8:10　易老渡発
9:50　面平
12:50　易老岳山頂
15:20　光小屋

『到着早々、恐れていた事態が発生した！先輩からの差し入れのキムチがもれてやがる。まあいいか。
易老渡から易老岳まではひたすら登り、登り、登り・・・樹林帯の中を長時間歩くのは、窮屈でつまらないことこの上ない。荷物はそこそこ重い。40キロほどか？
一人で歩いていると、好きな時に休めて良い。でも、たまに振り返った時に誰もいないってのは案外寂しいもんだ。易老岳に着く。

その先、光小屋までは、景色も開けて気持ちがいい。サイコーだ！

冬合宿で歩いた場所では、そのときの記憶が蘇る。

（昨年冬）

（今年夏）


小屋の手前の水場で差し入れの桃を食らう。ザックに入れた時点でもう諦めていたけど、やっぱりぐちゃぐちゃ。でも美味い。

テン場でツェルトを張る。見た目は中々グッド。
でも中は、狭い。雨天時はどうしようか。ツェルト内でのエッセンは修羅場になりそうだ。
明日晴れる事を祈って。おやすみ。』

2日目（13日）　光小屋～易老岳～茶臼岳～聖平小屋
4:30　テン場発
4:45　光岳山頂
6:50　易老岳山頂
9:10　茶臼岳山頂
12:15　聖平小屋

『朝、空身で光岳へ。本当に空身で行ってしまった（カメラ忘れ）。青空は無く、風も出てきた。本日は荒天も覚悟して出発。
しかし、易老岳に着くころには快晴。今日は晴れるんじゃないかという希望が沸いてくる。しかし、希望峰を通過する頃には曇り空に。希望が断たれる。
意外と早めに小屋に着いた。曇天ではあったものの、雨には打たれなかったので良しとする。
茶臼のあたりからは吹きさらしの稜線歩きだ。

晴れていれば気持ちいいのだろうけど、今日は寒い。休憩もそこそこに、前進を続ける。途中で会った人の話だと、40Lほどのザックで、広河原から易老渡までテント縦走をしている人が居たそうだ。まさしくライト＆ファースト！・・・しかし自分はそうはいかない。ヘビー＆ファーストな縦走を心掛けなければ。
テン場では、お隣もツェルト泊の人であった。その人から、「力づくの山行だね」と言われた。仕方ないか。
天気図によると、明日も大崩れになることは無さそうだ。前進前進前進！』

3日目（14日）　聖平小屋～聖岳～兎岳～百間洞山の家
5:20　聖平小屋
7:40　聖岳山頂
8:45　聖兎のコル
9:40　兎岳山頂
12:15　百間洞山の家

『少々寝坊してしまったため遅れて出発。長い長い登りを経て、聖岳が見えてきた。
やっぱりデカいな、聖さん！
山頂を目指して登っていく。いいペースだ。空は快晴、なんとも気持ちいい登りだ！山頂では、初日から行程が一緒だった男性が迎えてくれた。そして差し入れのパイナップルとともに写真を撮ってもらう。
その男性とはここでお別れ、妙に寂しい。その後、気持ちが良いので頂上に20分程留まり、爽快感を満喫する。

次は兎岳だ。ここから先が今日の核心・・・
登るんだったら最初から下るなよ！の連続。これが南アルプスクオリティか。同時に、太陽が強烈に照りつける。「曇れよ！」なんて思っても、そんな都合よく天気は変わらない。暑い、キツイ・・・でも歩かなきゃならない。作業のように歩く。
イラつきながらも、本日のテン場、百閒洞へ到着。ツェルトを張り、シュラフを乾かし、Tシャツも洗い、パイナップルも食べ、もう大満足。明日は結構長いぞ。ぐっすり眠って体力回復だ！

ちなみに、パイナップルは爽やかな大学生のカップルにもあげました。苦労して担いだものをこんな連中に・・・なんて思っちゃいけないね。』


（後半へ続く）