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さて、後編です。 8月14日 予想通り、朝から雨。 黒部五郎まではたったの2時間だったけれど、翌日からの回復も見込めなかったし、 行っても行かなくても大差なかったので沈殿することに。 朝食後、MSRがまたトラブった。今度は接合部からのガス漏れ。 北見のマットに火柱が立ち、あわや大惨事。 これは荒川の強力なブレスと北見の殺人級の平手打ちで一瞬で鎮火。被害はゼロでした。 その後は全員不貞寝。 時折外を窺ってみたものの、残念な天気。 9時に天気図をとったり読書したりまた寝たり、とにかく暇だった。 そうこうしていると昼過ぎに外が明るくなってきたので、テントの外でMSRの修理。 ポンプがガソリンを吸い上げてしまうという謎の事態が発生したものの、 どうにかこうにか使えるようになった。 天気はだんだん回復してきて、鷲羽岳や水晶岳が姿を現した。 皆の元気も戻ってくる。 調子の悪い火器で何とか米を炊いてエッセンを乗り切り、 翌日からの好天を期待して眠りについた。 8月15日 6:40 三俣山荘テン場発 8:10黒部五郎小屋着 またも雨。やられた。 テントの撤収で濡れたくなかったので、一先ず一時待機。 しかし、一向に止みそうにない。 仕方なく外に出て、びしょ濡れになってテントを畳み、出発。 代わり映えのしない雨とガスの中をとぼとぼ歩き、 沢と化した道をジャブジャブ下り、黒部五郎小屋に到着。 天気が良ければそのまま登りに行ってけれど、動くのも億劫になる天気なので、 悲鳴とも気合ともつかぬ声をぎゃーぎゃー上げながらテントを設営して飛び込んだ。 その後はしばらく空焚きパーティー。 今度は僕の枕元に池が出来て、お玉とジップロックで何度も掻き出す破目に。 荒川、三俣山荘でのお前の苦労、よくわかった。 松田は濡れた服を全部脱ぎ捨てて、パンツ一丁でシュラフカバーに潜り込んでしまった。 ガッシャーに外付けしていた健さんが片方無くなったらしい。 北見もよく寝ていた。 持ってきた本も前日に読み切ってしまったので、不貞寝するしかなかった。 夕飯のマーボー春雨を掻きこんで天気図を見ると、 悩みの種だった停滞前線が太平洋に抜けていた。 小屋で見た天気予報も、翌日は晴れ。 最初で最後のチャンスになりそうだ。 8月16日 起きてみると、一面ガスの中。小屋すら見えない。がっかりした。 でも、ここまで来たんだし、諦めがつかないので辛抱強く待った。 一向にガスは晴れないけれど、8時になっていよいよ我慢できなくなり、 荷物を持ってカールへ向かって歩き出した。 濡れていても、雨が降ってきてもいいから、せめて岩に触りたい! なにしろガスに巻かれて何も見えないので、皆無口。 30分くらいそのまま歩いたところで、やっと岩が道脇に現れた。 僕は変態なので、岩を見つけた瞬間にテンションが急上昇。 岩は湿気っていたけれど、構わずボルダリング開始! 登っているうちに他の皆のテンションも上がってきた。 そうして楽しんでいると、空が明るくなってきた。 やっぱり天気は回復傾向だ!これならいける! ひとしきり登って、次の場所に移動。 この時にはもう、青空が広がってきていた。 ゴツゴツガビガビの岩で指が痛いけれど、全く気にせずひたすら手当たり次第に登った。 最後に、カールの中央にある雷岩へ行ってみた。 この岩はどの面もオーバーハングしていて、そこに大きなホールドが沢山あって、 なんだか人工壁を登っているような感じだった。 1年生ズは指先から流血しながら、それでも一所懸命登っていた。 凄く楽しい時間でした。 雷岩の上で気持ちよく天気図をとって、小屋に帰った。 エッセン後、小屋でビールを買ってきてささやかな祝杯をあげました。 8月17日 5:25 黒部五郎小屋発 6:45 三俣蓮華岳 8:10 双六小屋 9:15 弓折岳 12:35 笠ヶ岳山荘着 12:55 笠ヶ岳山荘発 18:10 槍見温泉に下山 起きてみると、快晴だった。 雨かもしれないと予想していたので、これにはびっくり。 テントを畳み、パッキングすると凄く軽い。 晴れやかな景色の中、歩きながらちょっとした意地悪を思いついた。 「13時までに笠ヶ岳山荘に着いたら、そのままクリヤ谷を下って下山しないか?」 荷物も軽いし、天気がいいうちに行ける所まで行ってしまいたかった、というのが本音。 それに、折角の縦走だし、「馬鹿じゃないの」と言われるくらい歩く日があってもいい。 というわけで、先輩権限で半ば強引に決めてしまいました(笑) 三俣蓮華、双六岳を快調に越えて、 双六小屋から混み合う槍ケ岳方面には目もくれず笠ヶ岳に向かう。 「ここからが遠いんだよ~」と笑う松田。 その通り、そこからが長く、しかも蒸し暑かった。 弓折岳、大ノマ岳を越えると、槍穂高の方は雲に飲みこまれて見えなくなった。 こちらも曇ってくる。 抜戸岳を越えた辺りで、遠くで雷が聞こえ始めた。さぁ、急げ急げ。 皆の頑張りで、予定よりも大分早く笠ヶ岳山荘に到着。 そこで長めに休みながら、もう一度1年生に「行けそう?」と聞いてみた。 松田「余裕っしょ!」 荒川「そのつもりでしたし」 北見「・・・」 というわけで、行くことにした。 笠ヶ岳の山頂はおじちゃんおばちゃんで混み合っていて場所がなかったので、 少しだけお話して、そのままスルー。 そこから槍見温泉まで2000メートルの下り。ひえー。 一瞬「いくよー」と言ってしまったことを後悔したけれど、すぐに忘れる。 エアリアに書いてある標準コースタイムは6時間50分。 5時間くらいで行けるだろうと見立てて、 痛む足の裏に気を遣いながらゆっくり下っていった。 2ピッチ下って、クマザサの生い茂ったつづら折りを歩く。 歩きにくいし、景色も良くないし、単調で長いし、印象は最悪。 ヒジリさんが「クリヤ谷はダルいよ」と言っていたのがよく分かった。 相変わらず下ネタトークで盛り上がっている荒川・松田と、 相変わらずクールで淡々と歩く北見、疲れが出てきた僕。 それでも、皆まっすぐに槍見温泉を見ていた。 錫杖の下を通り抜け、18時を回った頃に槍見温泉に辿りついた。 その後は温泉に入って、エッセンをする元気も無くなって、そのまま就寝。 皆さん、お疲れさまでした。 8月18日 雨だと予想していたものの、また晴れた。 前日に頑張って下りきったのが馬鹿みたいに思えたけれど、それはもういいことにした。 朝は、未開封の予備食パスタが浸水して不気味な小麦粉塊になっていたので、 余ったラーメンやカレーうどんやらの面だけを茹でて、そこにパスタソースをかけて食べた。 なんともカオスな麺でございました。 その後、バスが来るまでの間、川遊びで時間を潰しました。 山に登って、ボルダリングをして、最後に川遊びまでして、 個人的には「これぞ夏休み!」という感じのフィナーレでした。 最後に、黒部五郎でのボルダリングについて少し追記を。 黒部五郎カールの中には、当然高山植物が多く生えています。 なので、今回は岩から岩へ跳んで行ける所、もしくは既に踏み跡がある所のみで登りました。 立ち入り禁止の表示は特にありませんが、そういった配慮は必要でしょう。 もしボルダリングに行かれる方は(いないか)、どうかご注意を。
by arayo_arayo
| 2012-09-16 14:44
| 無雪期個人山行
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Comments(1)
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by
aki
at 2012-09-20 12:22
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雷岩ボルダーお疲れさまでした。
あれはかなり楽しいですよね!俺も何年か前に独りで行きました。 http://yaplog.jp/right-fast/archive/991
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